← 姫華のエロ雑学 一覧

No.122026/11/06#歴史#性の健康

経口避妊薬(ピル)はアメリカで1960年、日本の低用量は1999年

アメリカでは1960年に経口避妊薬が承認された。日本で避妊目的の低用量ピルが承認されたのは1999年6月。中・高用量はそれ以前から月経困難症などの治療薬として使われていた。

舞姫華さんっ! ボク知ってるよっ! 「ピル」って、あの青い小さいののことでしょっ! おっちゃんがこっそり飲んでるやつっ! バイアグラのことだよねっ!

姫華……はぁ。アンタ、何を混ぜてるのよ。バイアグラは男性の勃起不全の薬。いま話してる「ピル」は、経口避妊薬。女性ホルモンを毎日飲んで排卵を抑えるものよ。

舞えーっ!? じゃあピルっていつできたのさっ! 日本が一番早かったんでしょっ!

姫華逆よ。アメリカのFDAが、最初の経口避妊薬「エノビッド」を避妊目的で承認したのは1960年。日本で避妊目的の低用量ピルが承認されたのは、1999年6月。約40年近く遅れているの。

舞うそっ!? じゃあ日本にはピルが無かったの!? みんなどうしてたのさっ!

姫華無かったわけじゃないわ。中用量や高用量の女性ホルモン剤は、ずっと前から月経困難症などの治療薬として承認されていたの。避妊に使っていた人もいたけど、あくまで治療目的の薬。ホルモン量が多くて、副作用の心配も大きかったのよ。

舞ふーん。じゃあ低用量って、半分に割って飲むってことっ!? 節約じゃんっ!

姫華違うわよ!! 1錠に入っているホルモンの量そのものが少ない製剤のこと! 割って飲む話じゃないわ。製薬会社が1990年ごろから申請して、承認まで約9年かかったの。血栓症などの副作用への懸念と、「ピルが広がるとコンドームが減ってエイズが増えるのでは」という心配が、審議を長引かせたと言われてるわ。

舞でもさ、バイアグラはすぐ出たんでしょっ! そっちの方が大事だったの!? ぷぅ~!

姫華……ふふん。皮肉な話ね。バイアグラは1999年1月に、申請からおよそ半年で承認された。同じ年の6月にようやく低用量ピルが「可」と答申されたの。だから「男の青い薬の方が先」って、当時ずいぶん話題になったわよ。

舞むぅ……! じゃあボク、青いのとピンクの、どっちが先か覚えておくよっ! クイズに出たら絶対当てるっ!

姫華覚え方が雑すぎるわよ。大事なのは、避妊の選択肢が国や時代でずいぶん違ったってこと。……アンタがクイズで当てても、私は褒めないけどね。

姫華のまとめ

  • アメリカでは1960年、FDAが最初の経口避妊薬「エノビッド」を避妊目的で承認した(月経障害などへの承認は1957年)。経口避妊薬は卵胞ホルモンと黄体ホルモンの配合で、毎日服用すると排卵を抑え避妊効果を得る。
  • 日本で避妊目的の低用量ピルが中央薬事審議会で「可」と答申されたのは1999年6月2日。同年9月にクリニックや薬局へ登場した。申請は1990年ごろからで、承認まで約9年かかった。中・高用量の女性ホルモン剤はそれ以前から月経困難症などの治療薬として承認されていた。
  • 遅れた理由として、血栓症などの副作用への懸念や、ピル普及でコンドームが減りエイズなど性感染症が増えるのではないかという心配が挙げられた。同じ1999年1月にはバイアグラが申請から約半年で承認されており、対照として話題になった。

出典

※一般的な雑学です。医療上の判断が必要なことは医療機関に相談してください。登場人物はすべて成人です。